新築時に窓・ガレージをシャッターなし・ありどちらにするか|後悔・失敗する事例、防犯・災害対策を解説

※本コラムは、広く一般的な情報提供を目的としており、弊社のサービスに限らず、多くの方にとって役立つ内容を意識して執筆しています。
詳細なご相談や専門的なアドバイスが必要な場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
住宅街で「シャッターなし・あり」を意識しながら住宅を見ると、半数ほどがシャッターや雨戸を設置していることにお気づきになると思います。
新築するマイホームへのシャッター設置にはメリット・デメリットの両面があるため、ご家族のライフスタイル・将来のメンテナンスに対する負担感などに応じて、後悔しない選択をしたいですよね。
そこで今回は茨城県全域で多くのご家族の家づくりをサポートしてきた『ノーブルホーム粋(SUI)』が、「シャッターなし・あり」を選択する際に知っておいていただきたい情報を、まとめて紹介します。
防犯面や災害時に不安を感じず、安心して暮らせる家づくりをするために、ぜひ最後までごらんください。
目次
新築時に窓・ガレージをシャッターなしにするメリット・デメリット|後悔・失敗する事例&デメリット解消策

「シャッターなし・あり」どちらを選択してもメリット・デメリットがあるため、「シャッターを設置するべきかどうか」の判断は、ご家族の価値観によって変わります。
はじめに、「シャッターなし」のメリット・デメリットを紹介します。
「シャッターなし」のメリット
「シャッターなし」のメリットは以下のとおりで、住宅に設備を追加する場合に必ず考慮するべき「費用・メンテナンスの手間」を一切気にする必要がありません。
- シャッターの設置費用※・メンテナンス費用が不要
- シャッターの維持・管理・交換をする必要がない
- デザイン性の高い外観づくりをしやすい
※シャッターの設置費用は、後ほど「シャッターは後付けも可能|費用相場、後付けのメリット・デメリット」で紹介します。
「シャッターなし」のデメリット|後悔・失敗する事例
「シャッターなし」のデメリットは、シャッター設置場所によって変わります。
【ガレージ】
敷地の外に面したガレージを設ける場合、シャッターがないと、ガレージへの人の侵入を完全に遮ることができません。
【窓】
窓へのシャッター設置を悩んでいる場合は、以下のような「シャッターなしに対する不安感」が、一番のデメリットとなります。
【シャッターなしの窓を選択して後悔・失敗する事例】
- 繁華街が近い・夜でも人の往来が多いなどの立地で、シャッターで屋内・屋外を遮断できないことに不安を感じる
- 周囲に建物がなく、遠くからでも室内の様子がよく見える立地で、「外出時に室内を見られているかもしれない」と不安を感じる
- 侵入犯罪のニュースなどを見るたびに、「窓・玄関の戸締まりだけでは侵入犯罪を防げないかもしれない」と不安を感じる
- 台風・強風が発生するたびに、「飛来物で窓が割れるかもしれない」と不安を感じる など
「シャッターなし」のデメリット解消策
「シャッターなし」のデメリットは、別の防犯対策・窓選びなどによって解消できます。
- 窓の位置・間取り・外構・住宅形状など設計の工夫で、外から室内の様子が見えない家づくりをする
- 門を設置し、敷地内にガレージを設ける・敷地内が見えない設計にする
- 監視カメラ・人感センサーつき照明・補助錠など、防犯対策を強化する
- 「割れ」に対する強度が高い窓(ヒビが入っても簡単に破損・飛散しない窓)を設置する
- 窓に防犯フィルムを貼る(専門家に一定性能を認められてる、CPマークのある防犯フィルムがおすすめ)
こちらの記事で、外からの視線を遮りながら採光・通風を確保できる地窓の事例を確認できます。
〈関連ページ〉地窓の魅力とデメリット、後悔しない選び方|玄関などの設置事例、目隠しアイデア・防犯対など解説
例として、シャッターを設置せずに敷地内のプライバシーを守っている住宅事例も確認しましょう。
【例】門・塀を設置し、敷地内が見えない住宅
1階は門・塀で外からの視線を遮断し、2階は格子を設置することで、視線を遮断するだけでなく侵入もできない住宅です。

〈関連ページ〉和の家
【例】外構・住宅形状など設計の工夫をして、外から室内の様子が見えない住宅
外から室内の様子を一切確認できない住宅ですが、木材・照明によって閉塞感のない外観デザインを実現しています。

〈関連ページ〉環を描く和の家
こちらの記事で、外から見えない家の事例を確認できます。
〈関連ページ〉外から見えない家・庭の外観事例(平屋・2階建て)|カーテンなしで外からの視線を遮る方法、注意点を解説
ノーブルホーム粋(SUI)には、住宅事例がまだたくさんあります。ぜひごらんください。
新築時に窓・ガレージをシャッターありにするメリット・デメリット|後悔・失敗する事例&デメリット解消策

次に、「シャッターあり」のメリット・デメリットも確認しましょう。
「シャッターあり」のメリット
「シャッターあり」のメリットは以下のとおりで、日常的に頻繁にシャッターを使用する場合は大きな魅力があります。
- 敷地の外に面したガレージを設ける場合、車の窃盗・車上荒らしを防ぐ効果を期待できる
- すべての窓にシャッターを設置してこまめに開閉する場合、侵入犯罪を防ぐ効果を期待できる
- 屋外からの視線を完全に遮ることが可能
- 日差しを完全に遮ることが可能
「シャッターあり」のデメリット|後悔・失敗する事例

「シャッターなし・あり」を比較して一番大きなデメリットは「シャッターの設置費用・メンテナンス費用・交換費用が必要」という点です。
ほかにも、イメージしていた使用方法と使い勝手が違う場合に後悔するケースがあります。
【「シャッターあり」を選択して後悔・失敗する事例】
- 使用頻度が少ない場合、部材のサビなどによる不具合に気づかず、いざ使いたい場面でうまく作動しないケースがある
- シャッターのデザインはバリエーションが少ないため、理想の外観デザインを実現できないケースがある
- シャッターを閉めると外の様子を一切確認できないため、かえって不安を感じるケースがある
- 手動のシャッターを選択する場合は開閉のたびに窓を開けるので、寒い・暑い・花粉が侵入するなど
- 外出時にシャッターを閉める場合、「不在をあえて知らせている」という状況に不安を感じる
「シャッターあり」のデメリット解消法
以下のような項目を明確な目的を持って決められる場合、「シャッターあり」に対するデメリットを感じづらくなります。
- シャッターの使用方法を明確に決められる(「就寝時に必ず閉める」など)
- シャッターも含めた外観デザインをイメージできる
- シャッターを設置する場所・設置しない場所を明確に決められる
- シャッターを設置しない場所に対する防犯対策を明確に決められる
また、シャッターの最新機能を把握して活用することによって、「シャッターあり」のデメリットをさらに解消できるため、次に紹介します。
茨城県でマイホームを検討中の方は、ノーブルホーム粋(SUI)へお問い合わせください。
家づくりに対する不安・疑問を丁寧に伺い、ご家族が安心して快適に暮らせるデザイン性の高いプランを提案いたします。
住宅用シャッターの最新機能(電動)|遠隔操作など

住宅用シャッターの最新機能は以下のとおりで、電動シャッターを選択することで、防犯面のデメリットも解消可能です。
- スマホと連動させて遠隔地から操作できるので、旅行中も開閉可能
- リモコン操作ができるので、窓を開けて開閉する必要がない
- 1つのリモコンで複数のシャッターを開閉可能
- 複数のリモコンを室内の複数箇所に設置して、好きな場所からシャッターを開閉可能
- リモコンで開閉したい窓を選択できる
- タイマーで自動開閉可能
- スラット(ジャバラ部分)が開閉するタイプを選択すると、シャッターを閉めても程よく採光・通風を確保できる
- 電動シャッターは開閉性能が向上していて、静か&20秒ほどで開閉可能
- 障害物感知機能があるため、遠隔操作でもお子さま・ペット・物の「はさまれ防止」が可能
- 電動機能が故障した場合は、手動で開閉可能
住宅用シャッターを製造販売しているのは「LIXIL」「YKK AP」の2社のみなので、ショールームで最新性能を確認することをおすすめします。
新築後に後悔しない防犯対策・台風などの災害対策

「シャッターなし・あり」で迷うのは、防犯対策・台風などの災害対策を万全にしたいためですよね。
防犯対策・台風などの災害対策はシャッター以外にも多数あるため、新築時に実施できる対策も確認しておきましょう。
防犯対策
新築時に実施できる防犯対策は、以下のとおりです。
- 監視カメラ設置
- 人感センサーの照明を設置
- 外構に防犯砂利を使用
- ホームセキュリティの利用
- 窓・玄関に補助錠設置
- 簡単に割れない・崩壊しない窓を設置
- 塀・植栽など目隠しを設ける
- 間取りの工夫・窓に格子を設置などで、室内の様子がわからない設計にする
- 2階のベランダ・窓からの侵入を防ぐために、足場になる物を置かない
また、近隣にお住まいの方と適度にコミュニケーションをとっておくことも、「見守り」という観点から防犯対策となります。
台風などの災害対策
新築時に実施できる災害対策は、以下のとおりです。
災害にはさまざまな種類があるため、ハザードマップ※で、家を建てる地域で特に強化が必要な災害対策を確認しましょう。
※インターネット・自治体が配布する冊子などで、家を建てる地域のハザードマップを確認できます。
【災害ごとの対策例】
- 台風・強風対策:耐風性の高いシャッター・窓・玄関ドアを選択する
- 台風・強風対策:基礎強化、風の影響を受けづらい住宅形状・屋根形状にする
- 地震対策:耐震性の高い間取り・構造づくりをする
- 浸水対策:浸水の危険性が高い土地を選ばない、高基礎にする など
こちらの記事で、希望条件に合う土地の建築条件を外す方法を確認できます。
〈関連ページ〉建築条件付き土地の土地だけ買う方法|建築条件の外し方・外す費用、建築条件に従う場合の注意点も紹介
災害対策は、「災害の影響を受けづらくする」「避難の時間を十分に確保する」などの視点で検討する必要があります。
専門的な知識・技術がないと多岐に渡る災害対策を実施するのが難しいため、家づくりを依頼する施工業者に土地選びの段階からサポートを依頼してください。
茨城県で家づくりを検討中の方は、ノーブルホーム粋(SUI)へお問い合わせください。
土地探しの段階から、ご家族が安全・快適に暮らせる家づくりをサポートいたします。
シャッターは後付けも可能|費用相場、後付けのメリット・デメリット

新築時に「シャッターなし・あり」を判断するために役立つ情報を紹介してきましたが、「新築後、生活をしてみて必要性を感じたらシャッター設置を検討したい」とご希望の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
シャッターは後付けも可能で、費用相場は以下のとおりです。
- 窓:20万円前後/箇所
- ガレージ:50万円前後
※上記の費用相場はあくまでも相場で、工事内容・既存住宅の状況などによって費用は変動します。詳しくは、シャッター設置を依頼する施工業者へお問い合わせください。
後付けにはメリット・デメリットがあるため、「新築時に設置」「後付け」どちらを選択するかをよく検討しましょう。
【シャッターを後付けする主なメリット】
- 生活してから必要性・利便性を判断できる
- 周辺環境が変化した場合に、必要性に応じて設置を検討できる
- 新築した家でのライフスタイルが確立してから、必要な機能を選んで設置できる
【シャッターを後付けする主なデメリット】
- 設置費用を住宅ローンに含めることができない(特に高所設置の場合は足場設置も必要で、費用が高額になる可能性があります)
- 外壁に穴を開けて設置するため、雨漏り防止などを考慮して庇設置などの検討も必要&外壁に割れなどの不具合が発生しないように、信頼できる施工業者の選定が必要
- 外観デザインの印象が変わる
- 設置工事期間中に作業員が出入りするため、生活が落ち着かなくなる
まとめ
新築時に「シャッターなし・あり」どちらを選択するかを決める際に役立つ情報を紹介してきました。
「シャッターなし・あり」どちらにもメリット・デメリットがあるため、使用目的・使用頻度などを具体的にイメージしてシャッター設置の必要性を検討するのがおすすめです。
今回紹介した情報を参考に、安全・快適に暮らせる理想のマイホームを実現していただけると幸いです。