新築時に仏壇をどうするべきか|配置ルール、建て替えで移動する際の供養・置きたくない場合の対処法など
マイホームを新築するにあたって、ご実家などから仏壇を引き継ぐ・将来引き継ぐ可能性があることから、「仏壇をどうすればいいか知りたい」とお悩みの方がいらっしゃるのではないでしょうか。
また、「できれば仏壇を置きたくないけど、先祖供養はないがしろにしたくない」とお考えの方もいらっしゃると思います。
今回は、茨城県全域で和の伝統を大切にした住宅を建築しているノーブルホーム粋(SUI)が、「マイホームに仏壇を置く場合のルール」「仏壇を移動する際に必要な供養・法要」などをわかりやすく解説します。
ご家族が代々大切にしてきた先祖供養を引き継ぎ、次の世代にも伝えていくために、ぜひ最後までごらんください。
※仏壇の置き方は宗派によって考え方が違う場合があるため、この記事では一般的な情報を中心に紹介します。
宗派特有のルールについては、菩提寺(ぼだいじ)のご住職へご相談ください。
目次
新築する家に置く仏壇の配置ルール|避けるべき配置、仏間がない場合の置き場所も確認
はじめに、新築するマイホームに仏壇を配置する際のルールを紹介します。
仏壇の配置、避けるべき場所|神棚との位置関係も大切
仏壇を置くのに適している配置は、大まかに以下の方角を意識しましょう。
- 東向き
- 南向き
東向き・南向きに仏壇を配置できない場合は、以下の方角を避けて仏壇の配置を検討します。
- 仏壇の向き:東北向き・北向き
- 仏壇を置く方角:東北(表鬼門※)・西南(裏鬼門※)
※「鬼門」とは陰陽道(おんようどう)から生まれた考え方で、「悪い物が出入りする場所=何事であっても避けるべき場所」とされています。
また、仏壇と神棚を同じ部屋に置く場合には、以下の点にも注意が必要です。
- 仏壇・神棚を向かい合わせにしない
- 仏壇の上に神棚を置かない
ただし、宗派によって「仏壇を自由に置いていい」「上記とは違う方角がいい」など特有ルールを持っている場合もあるため、不安な場合には菩提寺のご住職に確認しましょう。
新築の間取りに仏間がない場合の仏壇の置き場所
新築するマイホームの間取りに仏間がない場合には、ご家族・ご親戚がお参りしやすい場所に仏壇を置くのがおすすめです。
(例)
- リビング
- リビングに隣接する部屋
- 玄関に一番近い部屋 など
仏壇を置く場所に関わらず、「風通しが良く明るい場所」を選びましょう。
以下のような場所は仏壇が劣化しやすい・お参りしづらいなどの理由から、避けて下さい。
- 直射日光の当たる場所
- 湿気が滞りやすい場所
- エアコン・石油ヒーターの風が直接当たる場所
- キッチンの近く
- ご家族が頻繁に使う通路の途中
- テレビの横など騒がしい場所
- 安定感のない場所
- お参りの際の目線から上の位置 など
仏壇を置くのに必要なスペースの目安、仏壇の種類
仏壇を置くのに必要なスペースの目安は、以下のとおりです。
仏壇周辺の風通しを考えて、仏壇の寸法に「幅・高さ・奥行きともに20cmほど」の余裕を持って、仏壇を置く場所を確保してください。
仏壇の種類 | 寸法の目安 |
---|---|
コンパクトな仏壇 | ・幅20〜30cmほど ・高さ20〜30cmほど ・奥行き10〜30cmほど |
上置き仏壇 (家具などの上に置く仏壇) |
・幅30〜80cmほど ・高さ40〜80cmほど ・奥行き30〜50cmほど |
台付き仏壇 (土台に収納がある仏壇) |
・幅60〜80cmほど ・高さ120〜170cmほど ・奥行き50〜70cmほど |
仏壇のサイズはとても豊富なので、「将来仏壇を置く可能性がある」という場合には、以下のスペースを確保しておくのがおすすめです。
「新築時には飾り棚や収納を設置しておき、仏壇を置くことになったらリフォームする」といった工夫で、スペースを有効活用しましょう。
項目 | 確保するべきスペース |
---|---|
最小 | ・幅50cmほど ・高さ50cmほど ・奥行き30cmほど |
最大 | ・幅100cmほど ・高さ190cmほど ・奥行き90cmほど |
仏壇を置く予定のスペースには、「お線香の煙を吸い込む換気扇」「照明」「コンセント」も備え付けておくと便利です。
また、仏壇はサイズだけではなくデザインの種類も豊富で、ご予算・インテリアとの調和などに応じて選べます。
- 家具調仏壇:洋室にも合うデザインなど、デザインが豊富。
- 唐木仏壇など銘木を使用した仏壇:熱帯地方から輸入される紫壇、国産の桜などを使用した仏壇。
- 金箔仏壇:外側に漆塗り、内側に金箔や蒔絵をほどこした仏壇。
- 厨子:位牌を1柱置けるサイズ。本来は仏像を安置するもの。
新築するマイホームに仏壇を置く場合の配置、必要なスペースの目安などを紹介しました。
仏壇を置いてお参りを始めるまでには一定の流れで供養・法要が必要なため、次に新築するマイホームに仏壇を置くまでの流れも確認しましょう。
茨城県全域で新築するマイホームに仏壇を置くことを検討中の方は、ノーブルホーム粋(SUI)にお問い合わせください。
仏壇を置くべき方角などを考慮しながら、デザイン性の高いプランを提案いたします。
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※当社は過度な営業を一切行っておりません。ご安心ください。
建て替えで既存の仏壇を移動する場合の供養・法要の流れ
仏壇は、住宅から運び出す際に供養・法要をする必要があります。
建て替えで既存の仏壇を移動する場合の供養・法要の流れ |
---|
【建て替えする住宅から引っ越す前:魂抜き(閉眼供養)】 菩提寺のご住職・信仰している宗派の僧侶に依頼して、魂抜き(閉眼供養)を実施。 ↓ 【仏壇の移動】 ↓ 【仏壇の預け先で仏壇に魂入れ(開眼法要)】 ※仮住まいに仏壇を移動する場合には、仏壇を最初に運び入れてください。 ↓ 【新居が完成し仮住まい・仏壇の預け先かから仏壇を移動する前:魂抜き(閉眼供養)】 ※仏壇は、一番最後に運び出してください。 ↓ 【新居で仏壇に魂入れ(開眼法要)】 ※仏壇を最初に運び入れてください。 |
建て替えの際には、供養・法要を合わせて4回実施することになります。
新築時に仏壇を買い替える場合の供養・法要の流れ
次に、新築時に仏壇を買い替える場合の供養・法要の流れを紹介します。
新築時に仏壇を買い替える場合の供養・法要の流れ |
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【菩提寺に仏壇の買い替え・仏壇の処分、魂抜き(閉眼供養)の日程を相談】 ↓ 【既存の仏壇の魂抜き(閉眼供養)】 ↓ 【既存の仏壇を処分】 ↓ 【新居で新しい仏壇に魂入れ(開眼法要)】 ※仏壇を最初に運び入れてください。 |
マイホーム新築時には建材選び・設備選びなど決めることがたくさんあるため、仏壇の買い替えを決めたら、すぐに新しい仏壇を探し始めることをおすすめします。
茨城県全域で新築するマイホームに仏壇を置くことを検討中の方は、ノーブルホーム粋(SUI)にお問い合わせください。
ノーブルホーム(SUI)は、伝統的な和の住宅建築の専門家です。
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新築するマイホームに仏壇を置きたくない場合の対処法
ここまで、新築するマイホームに仏壇を置く方法を紹介してきましたが、「できれば仏壇を置きたくない」とお考えの方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
仏壇には以下のような意義がありますが、仏壇を置かなくても、一定の場所に先祖の写真・お花を置き、毎日お参りすることができます。
- 仏壇をお寺に見立ててお参りする。
- 「仏壇=先祖」ととらえて、心のよりどころにする。
- ご親戚・ご友人などがお参りのために集まることで、ご家族とのコミュニケーションのきっかけとなる。 など
ご家族の価値観に応じて仏壇の必要性を検討する必要がありますが、究極はご自身が「ここにお参りする」と決めた場所を仏壇とすることも可能と考えていただけると幸いです。
おしゃれな和室事例|仏間・客間など多用途に活用可能
最後に、仏間・客間など多用途に活用できるおしゃれな和室事例も紹介します。
マイホームの新築にあたって、「和室は必要か」「おしゃれな和室なら検討したい」などお悩みの方は、参考にしていただけると幸いです。
こちらの和室は、モダンなネイビーのクロスと茶室をイメージさせる地窓などの和の造作を組み合わせたデザインです。
地袋の上部などに、仏壇を配置可能です。
〈関連ページ〉街並みのアイコンとなるシンボリックなコの字の平屋
こちらの記事で、地窓のおしゃれな設置事例を確認できます。
〈関連ページ〉地窓の魅力とデメリット、後悔しない選び方|玄関などの設置事例、目隠しアイデア・防犯対など解説
こちらはリビングに隣接するコンパクトな和室です。
天井が低いつくりが特徴で、仏壇を置く場合は落ち着いてお参りができますね。
〈関連ページ〉格子と造作キッチンで木を感じるコの字の平屋
こちらは床の間のある書院造風の和室で、「廻り縁※を設置しない」などの洋風の造作を取り入れたことで、和モダンなデザインとなりました。
※廻り縁(まわりぶち)とは、天井と壁の境目に取り付ける建築部材です。
床の間には、仏壇を置くことも可能です。
〈関連ページ〉日本伝統の照明が映える家
「書院造り」は和室の造作の一種で、ご自宅の間取りにお茶を点てるスペースを設けたい場合に、茶室のようなデザインづくりも可能です。
〈関連ページ〉茶室を自宅の間取りに取り入れる・庭につくる基本ルール|裏千家・表千家などの有名茶室の特徴も紹介
こちらは2畳ほどの和室で、コンパクトな仏間として活用することも可能です。
〈関連ページ〉粋 -sui つくば展示場
ノーブルホーム粋(SUI)には、今回紹介しきれなかった事例がたくさんあります。ぜひごらんください。
まとめ
新築するマイホームに仏壇を置く方へ、仏壇の配置、仏壇を移動する際の供養・法要の流れなどを紹介してきました。
仏壇を置く際には「避けるべき方角」などの一定のルールを守りながら、住宅事情に合わせてお参りする方法を、柔軟に検討できます。
また、仏壇を置かない場合でも、先祖にお参りする方法はあります。
今回紹介した情報を、ご家族が代々大切にしてきた先祖供養を引き継ぐ際の参考にしていただけると幸いです。
茨城県全域で新築するマイホームに仏壇を置くことを検討中の方は、ノーブルホーム粋(SUI)にお問い合わせください。
仏壇を置くべき方角などを考慮しながら、デザイン性の高いプランを提案いたします。
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