薪ストーブは地震発生時に安全なのか|薪ストーブの安全を確保する設置方法、災害時・災害後の対応を解説

薪ストーブは地震発生時に安全なのか|安全性を確保して薪ストーブを設置した事例|茨城県|ノーブルホーム粋(SUI)

※本コラムは、広く一般的な情報提供を目的としており、弊社のサービスに限らず、多くの方にとって役立つ内容を意識して執筆しています。
詳細なご相談や専門的なアドバイスが必要な場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

薪ストーブに魅力を感じているものの、「地震発生時の安全性が心配」と不安をお持ちではないでしょうか。

近年では「地震の揺れを感知して自動消化」など耐震装置を持つ薪ストーブもありますが、日常的に室内で火を取り扱うことに不安を感じている方も多いと思います。

そこで今回は、茨城県全域で薪ストーブ・室内土間など、自然と共存する「和」の注文住宅を建築している『ノーブルホーム粋(SUI)』が、薪ストーブの安全性、地震発生時の対応などを、わかりやすく解説します。

「ご家族が日常的に安全に薪ストーブを使えるか」「災害発生時にも落ち着いて対応できるか」を確認したうえで、薪ストーブのある暮らしを実現してください。

 

薪ストーブは地震発生時に安全なのか|過去の地震で薪ストーブが火災の原因になった例

薪ストーブは地震発生時に安全なのか|過去の地震で薪ストーブが火災の原因になった例

結論から申し上げると、薪ストーブが地震発生時に安全かどうかは、「設置方法」「使い方」に左右されます。

実際に2004年に発生した「新潟県中越地震」で、薪ストーブが火災の原因になった2例を紹介します

  • 薪ストーブの上部に干していた洗濯物が落下して火災が発生。物置1棟が全焼。
  • 薪ストーブ近くの食器棚が倒れて火災が発生。住宅2棟が全焼。

〈参考〉一般財団法人消防防災科学センター>トップページ検索窓に「新潟県中越地震 火災の状況」と入力して検索>No.080(2005春号) | 一般財団法人消防防災科学センター>「5 平成16年(2004年)新潟県中越地震における火災の状況について」

 

また薪ストーブは、日常生活の中でも「設置方法」「使い方」によって火災の原因となるケースがあります

環境省作成のガイドブックに、薪ストーブが原因の火災について注意喚起等が記載されています。

  • 低温炭化:薪ストーブと壁が近すぎると、壁内の柱・梁が熱を蓄積し、発火するおそれがある。
  • 煙道火災:煙突内に蓄積したタールが燃えて発火し、その熱で煙突周辺の建材などが燃えるおそれがある。

〈参考〉環境省>トップページ検索窓に「木質バイオマスストーブ 環境ガイドブック」と入力して検索

 

薪ストーブは、以下の点を守って設置・使用することで、はじめて安全性を確保した暖房器具となります。

  • 【設置時】法令等の規定を参考にして、専門業者が設置
  • 【日常生活】日常的なメンテナンスをする&火災の原因になる使い方をしない
  • 【災害時】前もって地震発生時の対応を確認しておき、落ち着いて対応
  • 【災害後】見た目には問題がなくても、専門業者の点検を受けて安全性を確認

災害前・災害時・災害後にそれぞれどのような対応をするべきかを、次に紹介していきます

 

茨城県で薪ストーブ・室内土間など、自然と共存する「和」の暮らしを実現できる注文住宅をご希望の方は、ノーブルホーム粋(SUI)へお問い合わせください。

ノーブルホーム粋(SUI)のつくば展示場に薪ストーブを設置していますので、実物を確認しながらご自宅に薪ストーブを取り入れる方法をご確認いただけます。

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※当社は過度な営業を一切行っておりません。ご安心ください。

 

【設置時】地震で簡単に動かない&火災の原因とならない薪ストーブの設置方法

薪ストーブは地震発生時に安全なのか|安全性を確保して薪ストーブを設置した事例|茨城県|ノーブルホーム粋(SUI)

薪ストーブは、消防法などの規定を参考にして安全性を十分に確保したうえで、地震の衝撃による不具合が発生しないように設置する必要があります

DIYでの設置情報がインターネット上にたくさんありますが、災害時により高い安全性を確保するために、専門業者に設置を依頼しましょう。

薪ストーブ本体の設置位置】

周囲の壁・物などとの遠隔距離を紹介します

レンガ等を周囲に置いて遠隔距離を縮めることも可能ですが、確実に安全性を確保できる遠隔距離を施工業者に相談してください。

地震で簡単に動かない&火災の原因とならない薪ストーブの設置方法|茨城県|ノーブルホーム粋(SUI)

〈参考〉環境省>トップページ検索窓に「木質バイオマスストーブ 環境ガイドブック」と入力して検索

 

上記のとおり、薪ストーブ本体の周辺に空間をつくるほか、煙突の設置に関する参考規定もあります。

【煙突の設置に関する参考規定】

  • 薪ストーブ本体(炉)から180cm以内の煙突は、壁から45cm以上離す
  • 煙突を屋根に貫通させる場合、煙突、屋根を構成する垂木・梁などを15cm以上離す
  • 屋外に出ている煙突と隣家の窓を3m以上離す など

〈参考〉環境省>トップページ検索窓に「木質バイオマスストーブ 環境ガイドブック」と入力して検索

 

上記のほか、周辺建物の状況に応じて、煙突から出る煙などが近隣住民の方の迷惑にならないよう配慮する必要があります。

これから新築する住宅に薪ストーブを設置する場合は、安全な設置を含めた設計が必要なので、薪ストーブ設置の希望を早い段階で施工業者に伝えることをおすすめします

 

また、薪ストーブに似た暖房器具として「暖炉」がありますが、ノーブルホーム粋(SUI)が薪ストーブ・暖炉のような暖房機器導入のご相談を頂く場合には、炉(火室)を密閉できる機器を推奨しております

理由は、昨今の住宅は「気密性が高い=家のすき間から室内の空気・屋外の空気が自由に出入りしない」ことから、室内の酸素を使って木材を燃やし続ける暖炉を使用すると、一酸化炭素中毒の危険性があるためです。

 

茨城県でこれから新築するマイホームに薪ストーブの設置を検討中の方は、ノーブルホーム粋(SUI)へお問い合わせください。

ノーブルホーム粋(SUI)は耐震等級3取得に対応しており、地震の多い茨城県で薪ストーブなどの住宅設備を安全に使用するプランを提案いたします。

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※当社は過度な営業を一切行っておりません。ご安心ください。

 

【日常生活】突然の地震に慌てない&火災を発生させない薪ストーブの使い方

薪ストーブは地震発生時に安全なのか|安全性を確保して薪ストーブを設置した事例|茨城県|ノーブルホーム粋(SUI)

薪ストーブを日常生活で安全に使う方法は、以下のとおりです。

ご家族で以下を実施できるかを話し合ったうえで、薪ストーブ導入を検討することをおすすめします。

ポイント 内容
薪選び ・十分に乾燥した無垢材を使う
・化学処理された建築廃材、農薬が付着した樹木は燃やさない
・薪以外のプラスチック・ゴム・食品などは燃やさない
使用時の注意 ・薪ストーブの前後左右・上部に物を置かない
・薪ストーブの周囲を囲い、お子さま・ペットなどが近づかないよう配慮
・水をかけて消火するのはNG
メンテナンス 薪ストーブのシーズン前後に実施
・薪ストーブ本体(炉)の掃除で灰・すす・タールを除去
・薪ストーブ本体の周辺設備(柵・レンガなど)を点検・交換
・湿気の除去
・ガスケットの点検・交換
・煙突の掃除・接合部の点検
日常的に実施
・ドアガラスの掃除
・灰受け皿の掃除
定期点検(3〜5年に1回)
・専門家にフルメンテナンスを依頼

〈参考〉環境省>トップページ検索窓に「木質バイオマスストーブ 環境ガイドブック」と入力して検索

 

上記の実施によって日常的に火災を防ぎ、地震発生時にも落ち着いて対応できます。

また、地震以外にも薪ストーブの緊急消火が必要になる場合に備えて、消火シートなどのアイテムを常備しておくと安心です。

【災害時】薪ストーブ使用中の地震対応マニュアル

薪ストーブは地震発生時に安全なのか|薪ストーブ使用中の地震対応マニュアル

薪ストーブ使用中に地震が発生したら、以下のように対応します

  • 薪ストーブを消すことよりも身の安全確保を優先
  • 揺れが収まってから通常どおりの鎮火or状況に応じて強制鎮火(空気口を絞って鎮火)
  • 周囲の物を薪ストーブから離す

 

ただし強制鎮火をすると、薪ストーブ本体内で不完全燃焼が起こって、すすが発生します。

すすは煙突内のタールとなり、タールは薪ストーブの使用再開時に煙突内で火災が発生する原因となるため、強制鎮火は状況を見極めて実施しましょう。

【災害後】薪ストーブの使用再開前に確認するべきこと

薪ストーブは地震発生時に安全なのか|安全性を確保して薪ストーブを設置した事例|茨城県|ノーブルホーム粋(SUI)

地震・余震が収まったら、見た目には問題がない場合でもすぐに使用を再開せず、専門家に薪ストーブの点検を依頼することをおすすめします

【専門家に薪ストーブの点検を依頼する理由】

  • 薪ストーブ本体・煙突に、目に見えないヒビ・割れ・ゆがみなどが発生している場合がある
  • 煙突の結合部の部品に不具合が発生している場合がある
  • 煙突の屋根・壁貫通部などに不具合が発生している場合がある
  • 強制鎮火した場合、煙突内にタールが付着して火災発生の原因となる場合がある

 

また、地震後には薪ストーブの設置業者に点検依頼が殺到することが想定できます。

業者は顧客優先で対応するのが一般的なので、DIYではなく専門知識・技術を持つ施工業者に薪ストーブの設置を依頼することをおすすめします。

薪ストーブの設置事例

ここまで紹介してきたとおり、薪ストーブは適切に設置・使用することで、安全性を確保できます。

また被災直後も安全に使用できれば、停電・ガス供給停止などの影響を受けずに「暖をとる」「料理をする」などが可能な点も魅力ですよね

最後に、薪ストーブの設置事例を紹介するので、薪ストーブのある暮らしをイメージしていただけると幸いです。

 

こちらは、広い室内土間に薪ストーブを設置した事例です。

薪ストーブは地震発生時に安全なのか|安全性を確保して薪ストーブを設置した事例|茨城県|ノーブルホーム粋(SUI)

〈関連ページ〉粋 -suiつくば展示場

 

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〈関連ページ〉粋 -suiつくば展示場

 

こちらは、縦長の土間に薪ストーブを設置した事例です。

周囲の壁までの遠隔距離を十分に確保できない場合は、レンガで囲って安全性を確保することが可能です。

薪ストーブは地震発生時に安全なのか|安全性を確保して薪ストーブを設置した事例|茨城県|ノーブルホーム粋(SUI)

〈関連ページ〉薪ストーブのある平屋

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ノーブルホーム粋(SUI)には、ほかにもたくさんの施工事例があります。ぜひごらんください。

 

ノーブルホーム粋(SUI)での家づくりによって、伝統的な「和」のデザイン・高い住宅性能のマイホームを実現できます。

茨城県全域が施工エリアですので、お気軽にお問い合わせください。

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※当社は過度な営業を一切行っておりません。ご安心ください。

 

まとめ

薪ストーブを、日常も地震などの災害後にも安全に使用する方法を紹介してきました

薪ストーブの安全性確保は、設計段階から取り組む必要があります。

今回紹介した情報を、マイホームプランを検討する際の参考にしていただけると幸いです。

 

ノーブルホーム粋(SUI)は、「和」の美しいデザイン・高い住宅性能が共存する住宅を建築しています。

こちらの記事で、「和」の住宅デザイン・性能に関する情報を確認できます。

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