マンションから戸建てに住み替えて良かった・後悔した理由|仮住まいなしの流れ、家づくりの注意点など解説

※本コラムは、広く一般的な情報提供を目的としており、弊社のサービスに限らず、多くの方にとって役立つ内容を意識して執筆しています。
詳細なご相談や専門的なアドバイスが必要な場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
マンションから戸建てに住み替えた方の感想は、「良かった・後悔した」どちらもあります。
「注文住宅」を建てる場合は土地選び・家づくりの工夫で、「建売住宅」「中古住宅」の場合は既存住宅の状態をよく確認して、後悔を防ぎましょう。
今回は、茨城県全域で多くのご家族の家づくりをサポートしてきた『ノーブルホーム粋(SUI)』が、「マンションから戸建てへの住み替えで後悔しない方法」「スムーズな住み替え方法」を解説します。
ご家族がより充実したライフスタイルを送れる戸建てを選ぶために、ぜひ最後までごらんください。
目次
マンションから戸建てに住み替えて良かった・後悔した理由

はじめに、実際にマンションから戸建てに住み替えて良かった声・後悔した声をSNSなどからピックアップし、まとめて紹介します。
マンションから戸建てに住み替えて良かった理由
「マンションから戸建てに住み替えて良かった」という声の大多数は、「暮らしの自由度」に関する内容です。
費用
戸建ては、家のために支出する費用をご家族がコントロールできます。
- 「修繕積立金・管理費・駐車場代・駐輪場代の支払いが必要ない」
- 「自由に修繕費を積み立てて、家族のためだけにリフォームできる」
- 「性能や住宅設備を自由に選べるので、初期費用・ランニングコストの調整も可能」
- 「太陽光発電の導入で電気代を抑えられる」
暮らしやすさ
マンションから戸建てに住み替えると、マンション規約を気にすることなく暮らせます。
- 「敷地内を自由に使える(庭・駐車場・物置など)音を気にせず暮らせる」
- 「自由にペットを飼える」
- 「家族構成・ライフスタイルなどの変化に伴って、自由にリフォーム・建て替えできる」
- 「自由にDIYを楽しめる」
- 「屋外との距離が近いので、特に買い物帰り・疲れて帰宅したとき・体調不良のときなどに暮らしやすいと感じる」
- 「間取りのバリエーションが豊富で、ライフスタイルに合う間取りにできる」
- 「プライバシーを守りやすい」
- 「災害時に屋外に避難しやすい」
- 「光回線の通信速度が安定している」(1本の線を独占できるため)
資産価値
戸建ては、家を使わなくなった場合に土地活用のバリエーションが豊富です。
- 「家に資産価値がなくなっても土地の資産価値が残る」
- 「土地があれば、売却以外にも活用できる」
マンションから戸建てに住み替えて後悔した理由

マンションは管理費の支出に対するサービスを受けられますが、戸建てにはマンションのようなサービスがありませんよね。
ご家族の価値観が「サービスに対する費用を支出する」or「ご家族が支出する費用はすべてコントロールする」どちらに合っているかをよく検討することで、後悔を防ぐ方法を考えやすくなります。
費用
費用面の後悔で特に気になるのは、毎月必ず発生する&社会情勢などに支出が左右される「電気代」ではないでしょうか。
電気代は、省エネ性能を意識した家選び、暮らし方で抑えられます。
- 「マンションより居住スペースが広くなった反面、電気代が高くなった」
- 「住み替えの際に、二重ローンの時期があった」
- 「自分で修繕費を積み立ててリフォームを計画する必要があるという点にプレッシャーを感じる」
- 「マンションと比較して固定資産税が高い」(マンションは土地の固定資産税を居住者全員で按分するため、納税額が低い)
暮らしやすさ

暮らしやすさの面では、全体的に「マンションのコンパクトな住環境」「マンションならではのサービス」に魅力を感じていた方の後悔の声が多数ありました。
マンションと戸建ての暮らしやすさには、それぞれ長所・短所があります。
ご家族のライフスタイルに合う住宅の種類をよく検討して、後悔を防ぎましょう。
- 「マンションより居住スペースが広くなった反面、動線が長い・掃除の手間が増えた」
- 「セキュリティの整備・管理が難しい」
- 「屋外の整備・管理が面倒」(庭の手入れ・雪かきなど)
- 「外から室内の様子がわかりやすいので、子どものお留守番が不安」
- 「マンションよりも雨風の音が大きく、台風のときに不安を感じる」
- 「マンション・住宅地の立地条件を比較すると、マンションのほうが交通の便がよく、商業施設にも近かった」
- 「ゴミを毎日捨てられない」
- 「景観が悪くなった」(マンション高層階は遠くまで見通せて、お月見なども楽しみやすかった)
- 「マンションに住んでいたときよりも、虫がよく侵入するようになった」
資産価値
資産価値の面では、「マンションの方が価値が高い」というイメージから生まれる不安を感じている声が多数ありました。
家を下の世代に引き継がない場合には、売却・賃貸転用などを見据えて立地条件などを決めることで、後悔を防ぎましょう。
- 「マンションよりも売却しづらいのでは?と不安」
- 「土地の価値が下落しないか不安」
「マンションから戸建てに住み替えて良かった・後悔した」両方の感想を紹介してきました。
多くの後悔は、戸建ての土地選び・家づくりの工夫で防ぐことが可能です。
次に後悔を防ぐ具体的な方法を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
茨城県でマンションから戸建てへの住み替えを検討中の方は、ノーブルホーム粋(SUI)へお問い合わせください。
ご家族のご要望を丁寧に伺い、理想の暮らしを実現する土地選び・家づくりのプランを提案いたします。
マンションから住み替える戸建ての土地選び・家づくり3つのポイント

マンションから戸建てに住み替える際には、主に3つの視点を大切にして土地選び・家づくりをしましょう。
- 土地は建築制限・周辺環境などをよく確認したうえで選ぶ
- 住宅性能を整える
- 世帯人数・ライフスタイルに応じて間取りを作成
注文住宅はもちろん、建売住宅・中古リフォームを選択する場合にも大切な視点なので、ぜひご確認ください。
土地は建築制限・住環境をよく確認したうえで選ぶ|将来の資産価値を考慮
土地の資産価値は、活用方法の自由度が高くて住環境が整っているほど、下落しづらい傾向があります。
ご自身の家づくりや土地の活用方法に影響する「建築制限」、暮らしの利便性に影響する「住環境」をよく確認したうえで、土地購入を判断しましょう。
建築制限
土地には、必ず建築基準法・条例などで定められた「建築制限」が付随しています。
建築制限の内容によっては希望の家を実現できないケースがあるので、土地選びの際には立地や価格とあわせて、必ず建築制限の意味を把握してください。
建築制限 | 概要 |
---|---|
建ぺい率 | 土地面積に対する建築面積(大まかにいうと1階部分の面積)の割合を、30〜80%の範囲内にする必要がある |
容積率 | 土地面積に対する延床面積(床面積の合計)の割合を、50〜1300%の範囲内にする必要がある |
日影規制・斜線制限 | 周辺の土地・道路などの日照を確保するために、建物の高さに制限がある |
用途地域 | 地域ごとに土地の用途が定められていて、住宅は「工業専用地域」以外に建築する |
セットバック | 土地に接する道路が幅員4m以下の場合に、土地を後退させて幅員4m以上を確保する必要がある |
再建築不可 | 土地が道路に接していない場合は、建物を建築できない |
※ほかにもたくさんの建築制限があり、建築制限には詳細な条件があります。詳しくは、不動産業者・家づくりを依頼する施工業者へご確認ください。
住環境

土地選びの際に確認するべき住環境の主なポイントは、以下のとおりです。
住環境の許容範囲は人それぞれなので、「ご家族にとってストレスなく暮らしを楽しめるか」を確認することが大切です。
【住環境の主な確認ポイント】
- 車の交通量、人の通行量
- 信号・歩道・街灯の整備状況
- 近隣の個人住宅・集合住宅の整備状況
- 学校・病院・商業施設までの経路・距離
- 公共交通機関の整備状況 など
こちらの記事で、角地を選ぶ場合の注意点などを確認できます。
〈関連ページ〉角地は危ない要素・メリットが共存|角地の後悔しない選び方、住み心地の良い家づくり、風水の吉凶も解説
住宅性能を整える|快適性に直結する断熱性能・気密性能など
住宅性能の主な例は、以下のとおりです。
住宅性能の例 | 概要 |
断熱性能 | 冬に室内の暖かい空気を屋外へ逃さず、夏に日射熱を室内に侵入させない性能 (グレードの高い断熱材は、遮音・吸音の役割も果たします) |
気密性能 | 家のすき間を小さくして、室内・屋外の空気を勝手に出入りさせない性能 |
換気性能 | 給気した新鮮な空気を、適切に循環させて排気する性能 |
防犯性能 | 侵入犯罪などを防止する性能 |
バリアフリー性能 | 身体状態に関わらず、室内で自由に行動して生活できる性能 |
耐久性能 | 住宅の状態を、長期的に優良な状態で保つ性能 |
耐火性能 | 火災の際に燃焼・損傷・ガス発生などが一定時間発生せず、避難の時間を確保できる性能 |
耐震性能 | 大地震で簡単に倒壊・崩壊などが発生せず、避難の時間を確保できる性能 |
住宅性能を整えることは、戸建て住宅で発生する電気代・リフォーム費用などを長期的に抑えることにつながります。
注文住宅に住み替える場合は、標準仕様で住宅性能を提供している施工業者を選び、初期費用も抑えましょう。
建売住宅・中古住宅に住み替える場合は、既存住宅の住宅性能を確認したうえで、不足がある場合は住宅設備・家電で性能を高める工夫が必要です。
世帯人数・ライフスタイルに応じて間取りを作成|間取りアイデア

間取りは、世帯人数・ライフスタイルにマッチしていないと使いづらく、不便を感じるケースがあります。
国が世帯人数ごとの延床面積の水準を提唱しているので、参考にしてください。
世帯人数 | 延床面積の水準 |
---|---|
2人 | 約16〜22坪 |
3人 | 約19〜33坪 |
4人 | 約25〜37坪 |
5人 | 約30〜45坪 |
〈参考〉延床面積の水準:国土交通省ウェブサイト『住生活基本計画(全国計画)における誘導居住面積水準及び最低居住面積水準』をもとに、ノーブルホーム粋(SUI)が計算
戸建ては建ぺい率・容積率の範囲内で居住空間を自由につくり出せる点が魅力なので、ご家族にとって使い勝手の良い家事動線・生活動線も意識して間取りを作成しましょう。
【家事動線・生活動線の良い間取りアイデア】
- 回遊動線:1つの空間に2箇所以上の出入り口をつくり、目的に応じて最短距離で移動できる導線
- パントリー・ランドリースペースなど家事専用の空間を確保:家事作業を1つの空間で完結できる
- シューズクローク・ファミリークローゼットなど大容量の収納を確保:物を1つの空間で整理・管理できる
- 室内土間:お子さまやペットの遊び場、趣味を楽しむスペースなど、多用途に活用できる
- 玄関直結和室:来客時に、プライベートスペースを見せることなく対応できる
- 室内or屋外のストックヤード:半屋外のような空間のストックヤードは、ゴミの一時置き場・園芸道具の保管などに便利
例として、こちらは2階建ての間取りで、玄関ホール・ダイニング・リビングが回遊動線となっています。
室内土間・濡縁のある畳コーナーも、ご家族のリラックススペース・来客対応スペースなどとして魅力的ですね。


こちらは平屋の間取り事例で、シューズクローゼットからも入室できるよう工夫しています。
また「個室間に大容量のクローゼットを配置」「廊下に扉を設けない」などのアイデアで、ご家族それぞれがプライベートな時間を確保しながら、ゆるやかにつながる間取りとなりました。

ノーブルホーム粋(SUI)には、今回紹介しきれなかった事例がまだたくさんあります。ぜひごらんください。
マンションから戸建てに住み替える流れ|売却・購入の優先度は資金状況による

次に、「マンションから戸建てへのスムーズな住み替えの流れ」を紹介します。
基本的には「マンションの売却」「戸建ての購入」が同時期となるのが理想なので、同時進行をする必要があります。
売却・購入が同時期にならない場合には、資金状況に応じて優先順位を決めましょう。
- 土地取得資金・工事の着工金などの資金が手元にある:戸建ての購入先行のほうが、仮住まいの費用・手間が発生しない
- 手元資金の支出が難しい:マンション売却先行のほうが、資金計画をたてやすい
マンションから戸建てに住み替える流れ |
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※流れが複雑な、「注文住宅に住み替えるケース」を紹介します。また、以下の流れは変動する可能性があります。 戸建ての購入先行の場合は、土地探しを始める ↓ 「マンションの売却価格の査定を、不動産業者に依頼」「戸建てのプランを作成して、施工業者に見積もり書作成を依頼」 ↓ 資金計画をたてる(住宅ローンの仮審査を受けて、借入可能額を確認しておく) ↓ 施工業者に住宅の完成・引き渡し時期を確認したうえで、不動産会社と仲介契約を結ぶ ↓ マンション売却の広告・土地取得・建築プラン作成を同時進行 ↓ 工事請負契約、住宅ローン契約 ↓ 着工 ↓ マンション売却、戸建て住宅が完成して引き渡しと同時に住宅ローン実行 ↓ マンションから戸建てへ住み替え |
マンション売却を先に行う必要がある場合は、土地取得費用・工事着工金などを支払うために「つなぎ融資」の利用が必要ですので、金融機関・施工業者にスムーズな流れについて相談しましょう。
金融機関によっては「つなぎ融資から住宅ローン実行までの期間は利息のみ支払い」としている場合もあるため、融資内容・条件をよく確認して金融機関を選ぶことをおすすめします。
茨城県でマンションから注文住宅への住み替えを検討中の方は、ノーブルホーム粋(SUI)にお問い合わせください。
資金計画の段階から、ご家族をサポートいたします。
マンションから戸建てへの住み替えQ&A

最後に、マンションから戸建てへの住み替えを計画している方から、ノーブルホーム粋(SUI)がよくいただく質問・回答を紹介します。
Q.マンションから戸建てに住み替えるベストなタイミングを知りたい
A.マンションから戸建てに住み替えるタイミングは、ご家族によってさまざまです。
- ご家族構成が変化した
- ライフスタイルが変化した
- 収入が増えた
- 住宅ローン金利の上昇を想定できる
- 不動産の物件価格上昇を想定できる など
現在は住宅ローン金利・不動産の物件価格の動向を明確に予測しづらい状況ですので、ご家族が必要性を感じたときに、無理のない資金計画で住み替えを検討することが大切です。
Q.マンションから戸建てに住み替える費用はいくら?
A.マンションから戸建てに住み替える際には、土地取得費用・戸建ての建築費用のほかに、さまざまな諸費用が発生します。
- マンション売却の諸費用の目安:マンション売却価格の5%前後
- 戸建て購入の諸費用の目安:総予算の8〜15%前後
諸費用の多くは現金支出が必要なため、手元資金の資金配分をよく検討しましょう。
こちらの記事で、手元資金の配分を決める方法を確認できます。
〈関連ページ〉住宅ローンの頭金を入れすぎても損はないが資金不足などに注意|頭金の適正額を決める方法も解説
Q.マンションの住宅ローン残債があっても戸建て用の住宅ローンを利用できる?
A.マンションの住宅ローン残債があっても、「住み替えローン」で戸建て用の住宅ローンを利用できる可能性があります。
住み替えローンの借入条件は金融機関ごとに違いますが、マンションの住宅ローン残債を含めて、戸建て用の住宅ローンを利用できる金融期間もあります。
Q.「注文住宅・建売住宅・中古物件をリフォーム」のメリット・デメリットを知りたい
注文住宅の主なメリットは自由に間取り・住宅性能・デザインなどを選択できる点ですが、ほかの選択肢よりも高額になる&住み替えまでに時間がかかるケースがあります。
建売住宅の主なメリットは注文住宅よりも短期間で住み替えできる点ですが、間取り・住宅性能・デザインをご家族の好みに合わせてカスタマイズするには、リフォームが必要です。
中古住宅の主なメリットは新築住宅よりも低額で購入できる点ですが、既存住宅の状態によっては高額なリフォーム費用が発生する可能性があります。(予算に応じてリフォームしないorリフォーム内容を調整することも可能です)
どの住宅を選択するかは、ご家族によって判断が分かれます。
まとめ
マンションから戸建てに住み替えを検討中の方へ、戸建てに住み替えをして「良かった・後悔した」どちらの例も紹介してきました。
戸建てに住み替えをする際の後悔は、土地選び・家づくりの工夫で防ぐことが可能です。
施工業者などのプロに相談しながら資金計画を組み立て、ご家族のライフスタイルがより充実したものになる住宅選びをしていただけると幸いです。