和風屋敷の間取り・内装事例|武家屋敷や公家屋敷の造りを現代の住宅に取り入れる&快適性を高める方法

※本コラムは、広く一般的な情報提供を目的としており、弊社のサービスに限らず、多くの方にとって役立つ内容を意識して執筆しています。
詳細なご相談や専門的なアドバイスが必要な場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
和風屋敷になんとも言えない風情を感じていて、「新築するマイホームの間取りや内装に和風屋敷の造りを取り入れたい」とお考えの方がいらっしゃると思います。
「和風屋敷」の代表例は武家屋敷・公家屋敷で、他にも農家の家のようなデザインをイメージする場合もあるので、マイホーム新築の際にはご家族のイメージを施工業者へ正しく伝える必要があります。
今回は茨城県全域で和の伝統的なデザインを取り入れた住宅を建築している『ノーブルホーム粋(SUI)』が、和風屋敷の種類や特徴、現代の住宅に和風屋敷の造りを取り入れる方法などを、わかりやすく解説します。
住み慣れた家のような風情と和の洗練されたデザイン性を楽しめる家を完成させるために、ぜひ最後までごらんください。
目次
和風屋敷とは|武家屋敷・公家屋敷などの造りの違い、特徴を簡単解説

はじめに、和風屋敷の概要を簡単に確認しましょう。
和風屋敷の種類
和風屋敷の主な種類は、以下のとおりです。
- 書院造り:武家屋敷(大名屋敷)
- 寝殿造り:公家屋敷
- 数寄屋造り:茶室
ほかにも、「昔ながらの農家の家というイメージが強い古民家」「商家のイメージがある町家」を思い浮かべる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
それぞれ、生活様式や用途に応じて造りが違うため、次に違いや特徴を紹介します。
武家屋敷・公家屋敷などの造りの違い、特徴
書院造り・数寄屋造りは時代とともに庶民の暮らしにも取り入れられてきたため、現代の住宅でも見かけるデザインがあります。
一方で寝殿造りは暮らしの快適性を確保するのが難しい特徴があり、あまり見かけない造りです。
和風屋敷の造り | 違い、特徴 |
---|---|
書院造り | 【ふすまや障子で間仕切りをする】 ・床の間のような座敷飾りがある部屋を中心とした造り ・畳を敷き詰め、身分が高い人ほど床が高い位置で過ごすよう間取りが構成されていた |
寝殿造り | 【壁と天井がなく、すだれや屏風で空間を仕切る】 ・開放的でシンプルな造り ・基本的には板の間で、座る場所・寝る場所などのみ畳を置く |
数寄屋造り | 【茶室風の造りで基本的には自由に造作】 ・身分を排除して過ごせるよう造られている ・自然素材を造り込まず、生命が宿っているような造作をすることを「洗練」と捉える |
古民家 | 【土間・板の間・畳の間があって生活に則した造り】 ・田の字型の間取りが一般的 ・武家屋敷の造りを取り入れた古民家もある |
町家 | 【商人の店舗兼住宅が元になっている生活に則した造り】 ・間口が狭く奥行きがある敷地に建つ「うなぎの寝床」の京町家が主なイメージ ・通り土間(玄関から一直線に家の奥までつながる土間)がある |
見学できる武家屋敷・公家屋敷の例

見学できる武家屋敷・公家屋敷の代表例も紹介します。
名称 | 所在地、特徴 |
真田邸 | 【長野県長野市】 1864年建築の松代城跡の建築物として現存する、唯一の建物 |
旧厚狭毛利家萩屋敷長屋 | 【山口県萩市】 1856年建築で規模の大きい武家屋敷 |
稲葉家下屋敷 | 【大分県臼杵市】 1902年建築の格式の高い武家屋敷 |
名称 | 所在地、特徴 |
冷泉家 | 【京都府京都市】 完全な形で現存する唯一の公家屋敷 |
閑院宮邸跡 | 【京都府京都市】 全面改修のうえで、収納展示館となっている |
えさし藤原の郷 | 【岩手県奥州市】 平安時代の歴史テーマパークで、寝殿造りを再現した建物がある |
和風屋敷の概要を紹介してきました。
現代の住宅では和風屋敷の造りを間取り・内装の一部に取り入れることで洗練された家づくりが可能なため、次に事例を紹介します。
和風屋敷の造りを取り入れた間取り事例

はじめに、和風屋敷の間取り事例を紹介します。
武家屋敷・公家屋敷が建築された時代とはライフスタイルが違うため、和風屋敷の造りを現代のライフスタイルに応じて柔軟に変化させたうえで取り入れることが大切です。
武家屋敷は身分の高い人用のスペースほど家の奥に配置するため、仏間も家の奥に配置されている間取りが多数あります。
現代の住宅では仏間が応接間を兼ねていることがあるため、こちらの住宅のように玄関直結の和室に仏間を設けることで、来客対応がスムーズになります。

こちらの住宅は土間とLDKを直結させ、LDKの中に仏間を設けています。
また古民家によく見られる「田の字型」に近い間取りですが、廊下を設けることで、「パブリックスペースのLDK」「プライベートスペースの個室・水回り」を明確に区分しています。

こちらの住宅は通り土間のある町家のような間取りで、土間に沿ってご家族や来訪者が集うLDKを配置しています。
また、土間から個室へアクセスする際には必ず廊下(ホール)を通る造りで、プライベートスペースと屋外の距離を確保しています。

和風屋敷の造りを取り入れた内装事例
次に、和風屋敷の内装を取り入れた事例も紹介します。
こちらは書院造りの和室・ふすまを開放することで大広間となる和室の内装です。
大壁造り(柱・梁などが見える和室の造り)の伝統的な和室に「モダンなふすまのデザイン」「間接照明」などを組みわせて、現代的な印象の和室が完成しました。

〈関連ページ〉粋 -sui つくば展示場 | 茨城県の和の注文住宅
こちらは、古民家の内装デザインを新築住宅で再現した事例です。
使い込んだようなデザインの建具を造作して使用しています。

〈関連ページ〉築0年の古民家 | 茨城県の和の注文住宅
古民家のような家を新築した事例を、こちらの記事で確認できます。
〈関連ページ〉新築の古民家風住宅を紹介|外観・内装の施工例、費用が高くなるポイント、ハウスメーカーの選び方も解説
こちらの住宅は、LDKに書院造りの和室に設ける違い棚を設置しました。
違い棚に飾るものによってLDK全体の印象が変わり、和の趣を感じる暮らしのアクセントとなります。

〈関連ページ〉和の家
こちらの和室には「よしず」のような繊細なデザインの建具を採用しました。
空間を完全に遮らない造作が、寝殿造りの洗練された公家屋敷を連想させます。

〈関連ページ〉住宅街の中でも静寂を感じられる邸宅 | 茨城県の和の注文住宅
こちらの記事で、和室をモダンなデザインにする建具の事例を確認できます。
〈関連ページ〉和室のモダンな建具事例|建具の種類、おしゃれでかっこいい和室をつくる5つのポイント
こちらの和室は数寄屋造りの茶室をイメージしたデザインです。
円窓などを設けて、シンプルでありながら侘び寂びを感じる空間を現代の住宅に加えました。

〈関連ページ〉数寄屋門のある平屋 | 茨城県の和の注文住宅
こちらの記事で、茶室をご自宅の間取りに取り入れる際のルールを確認できます。
〈関連ページ〉茶室を自宅の間取りに取り入れる・庭につくる基本ルール|裏千家・表千家などの有名茶室の特徴も紹介
ノーブルホーム粋(SUI)には、今回紹介しきれなかった事例がまだたくさんあります。ぜひごらんください。
和風屋敷のデザインを現代の住宅に取り入れる&快適性を高めるポイント

ここまで和風屋敷の種類や特徴、和風屋敷のような間取り・内装事例を紹介してきましたが、和風屋敷を完全に再現しようとすることで生まれるメリット・デメリットもあります。
次に、和風屋敷の造りを現代のライフスタイルと調和させるポイントを紹介するので、ぜひご確認ください。
和風屋敷の間取りを現代の住宅に取り入れるメリット・デメリット
和風屋敷のメリット・デメリットは、以下のとおりです。
【メリット】
- 建具の開閉によって空間面積を調整できる
- 自然素材に囲まれて暮らせる
- 自然素材には、保温性・調湿性などの室内環境を整える働きがある
- 壁ではなく障子で間仕切りをすることで、家の奥まで柔らかな自然光が入る
- 屋外・室内を明確に区切らない縁側などを設けることで、地域コミュニティとのコミュニケーションを取りやすい家になる
【デメリット】
- 壁が少ない間取りは耐震性に影響するケースがある
- 自然光・自然風の確保が難しい土地では、いぐさの畳・木製建具はカビが発生しやすい点がネック
- 自然素材はデザインが経年変化するため、常に新品のようなデザインを希望する場合には後悔するケースがある
- 畳の部屋が多い場合にはフローリングと比較してメンテナンスの費用・手間が多い
和風屋敷には自然素材を多用するのが一般的で、デザインや自然素材が本来持つ機能性に魅力がある一方で、合板フローリングなどと比較してメンテナンスの手間が必要という点を念頭に置いておく必要があります。
和風屋敷・現代の住宅のデザインを調和させる方法

また現代の住宅の一部に和風屋敷のデザインを取り入れる場合は、住宅全体のデザインバランスを調和させるのが難しいため、以下のポイントを参考にしていただけると幸いです。
- 空間ごとに和orモダンどちらを優先するかを決める
- 和色のアクセントクロスは和・モダンを調和させるのに役立つ
- ふすま・障子のような和の建具に、モダンな模様を採用する
- 木製の建具はモダンなデザインに和の要素を加えたい際に役立つ
- リビング隣接和室・リビング内畳スペースなど和洋折衷の空間に設ける和室にはフチなし畳を採用するとデザインが調和しやすい
デザインは、実際には1軒ごとに調和をとる方法が変わります。
洗練されたデザインの和風屋敷を数多く建築してきた業者を選んで、家づくりを依頼しましょう。
茨城県で和風屋敷のデザインを取り入れた家づくりをご希望の方は、ノーブルホーム粋(SUI)へお問い合わせください。
ご家族のイメージをかたちにする、洗練されたデザインプランを提案いたします。
快適性の高い和風屋敷を完成させる方法
建築基準法は改正を重ねていて、最低限守るべき住宅性能が質の高いものになっています。
和風屋敷を建築する場合でも快適な室内環境づくりが可能ですが、住宅性能にはグレードがあるため、お住いの地域・土地自体の環境などに応じてどの程度の住宅性能を実現するべきかを検討する必要があります。
【住宅性能の例】
- 断熱性能:冬暖かく、夏涼しい室内環境を実現するための性能
- 気密性能:室内・屋外を分断する性能のことで、家のすき間がなるべく小さくなるように設計する
- 換気性能:屋外の空気を室内に取り込み、家全体を循環させたうえで排気する性能
- 耐震性能:大地震発生時に家がただちに破損・倒壊・崩壊せず、避難の時間を十分に確保できる性能
- バリアフリー性能:健康状態に関わらず安全に暮らせる性能のことで、特に和風屋敷は段差が生まれやすい造りのため新築時に設計の工夫が必要 など
昔ながらの和風屋敷のような開放的な家づくりをする場合には、防犯性能も強化する必要があります。
こちらの記事で、家づくりの際に防犯性能を強化する方法を確認できます。
〈関連ページ〉家を要塞化する3つの防犯対策|玄関が見えない・高い塀で外から見えないなど外観デザインの事例も紹介
施工業者ごとに標準仕様(追加費用なしで建築できる仕様)があるため、標準仕様で高い住宅性能を提供している施工業者を選ぶことをおすすめします。
茨城県で高い住宅性能を持つ洗練された和の家づくりをご希望の方は、ノーブルホーム粋(SUI)へお問い合わせください。
標準仕様で快適に暮らせる高い住宅性能を提供しています。
まとめ
「和風屋敷の造りを、新築するマイホームの間取り・デザインなどに取り入れたい」とご希望の方へ、和風屋敷の特徴・和の住宅事例などを紹介してきました。
和風屋敷にしかない魅力を実現するためには、伝統的な和の建築に対する知識・理解を深めたうえでご家族の快適性も考慮したプランを検討する必要があります。
今回紹介した情報を参考にして、理想のマイホームを実現していただけると幸いです。