劣化対策等級3の木造住宅|特徴、劣化対策等級1・2・3の違い、メリット・デメリットを解説
※本コラムは、広く一般的な情報提供を目的としており、弊社のサービスに限らず、多くの方にとって役立つ内容を意識して執筆しています。
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木造住宅の新築を検討中で、「劣化対策等級3の木造住宅を建てて、次の世代に引き継げる、長く安心して暮らせる住まいにしたい」とご希望の方が多いのではないでしょうか。
また、「劣化対策等級1・2・3の違いがわからない」「劣化対策等3は本当に必要?」とお悩みの方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、茨城県全域で高耐久の木造住宅を建築している「ノーブルホーム粋(SUI)」が、劣化対策等級についてわかりやすく解説します。
目次
劣化対策等級とは|1・2・3の違い
はじめに、「劣化対策等級」の概要を簡単に確認しましょう。
劣化対策等級とは
劣化対策等級は、住宅性能評価制度※の評価項目の一つです。
※「住宅性能評価制度」とは、「品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)」にもとづいて、住宅の安全性・快適性などを評価・表示する制度のことです。
劣化対策等級は、以下のような対策の度合いに応じて、等級を決定します。
【劣化対策等級の具体的な評価項目】
- 外壁の下地材・土台・地盤のカビ・シロアリ対策
- 外壁・床下・小屋裏の換気対策
- 浴室・脱衣室の防水対策 など
劣化対策等級は1・2・3の3段階で、数字が大きいほど水分・大気中の汚染物質の影響を受けづらく、評価部位(外壁の内側・床下・小屋裏など)の耐用期間が長い住宅であることを表しています。
劣化対策等級1・2・3の違い
劣化対策等級1・2・3の主な違いは、評価部位(外壁の内側・床下・小屋裏など)の耐用期間です。
劣化対策等級 | 評価部位の耐用期間 |
---|---|
3 (最高等級) |
約75年〜90年(3世代を想定) |
2 | 約50年~60年(2世代を想定) |
1 | 約25年~30年(1世代を想定) |
〈参考〉国土交通「住宅の品質確保の促進等に関する法律」>新築住宅の性能表示制度 かんたんガイド(令和4年11月7日版)
それぞれの耐用期間が、数十年単位で異なりますね。
建築基準法上では劣化対策等級1に該当する建物であれば建築可能なので、今後のご家族構成やライフスタイルに応じて、取得するべき劣化対策等級を検討する必要があります。
茨城県で高耐久の木造住宅をご希望の方は、ノーブルホーム粋(SUI)へお問い合わせください。
劣化対策等級3を推奨しており、長期優良住宅に対応可能です。
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※当社は過度な営業を一切行っておりません。ご安心ください。
劣化対策等級3の木造住宅を実現するメリット
次に、劣化対策等級3のメリット・デメリットを紹介するので、ご家族にとって劣化対策等級3が適しているかを検討する際の参考にしてください。
劣化対策等級3のメリットは、以下のとおりです。
- シロアリ被害・カビ被害による住宅の劣化を軽減できる
- メンテナンス費用を抑えられる
- 長期優良住宅の認定を取得することで、補助金・住宅ローン減税などの優遇制度を活用できる
それぞれ、具体的な内容を確認しましょう。
シロアリ被害・カビ被害による木造住宅の劣化を軽減できる
劣化対策等級3の木造住宅は、シロアリ被害・カビ被害防止を目的として以下の対策を実施します。
- 外壁の内側を通気できる構造にする
- 地面から1m以内にある外壁の木材に薬剤処理をする
- 基礎の上に施工する土台に、シロアリが好まないヒノキ・ヒバなどを使用する
- 基礎の高さが40cm以上なので、人が床下に入って点検できる
- 床下を防湿フィルム等で覆う
- 基礎の地盤に土壌処理などの防アリ処理をする など
シロアリは木材を食べることで・カビは木材に侵入して破壊することで、木造住宅の劣化を進行させます。
劣化対策等級3の住宅性能は、木造住宅を長く安全に使えるベースとなります。
メンテナンス費用を抑えられる
劣化対策等級3の木造住宅は、外壁・床下に加えて「小屋裏の換気対策」「浴室・脱衣室の防水対策」も十分に行います。
「住宅全体が水分(湿気も含む)の影響で劣化しづらく、期的な視点でメンテナンス費用を抑えられる点も、劣化対策等級3の魅力です。
長期優良住宅の認定を取得することで、補助金・住宅ローン減税などの優遇制度を活用できる
長期優良住宅とは、住宅の耐久性・快適性・省エネ性など多岐に渡る性能が高く、長期に渡って良好な状態を維持できる住宅のことです。
劣化対策等級3も長期優良住宅の認定条件に含まれていて、長期優良住宅の認定を取得すると、以下の優遇を受けられます。
- 補助金:国・自治体が実施している補助金申請が可能
- 減税制度:住宅ローン減税(所得税)・不動産取得税・固定資産税などの軽減
- 住宅ローンの優遇:フラット35の金利優遇
上記のとおり、劣化対策等級3にはさまざまなメリットがあるため、マイホーム建築時には意識したいですね。
ただし劣化対策等級3にはデメリットもあるため、次に紹介します。
劣化対策等級3のデメリット
劣化対策等級3の住宅性能を実現する場合、以下の理由によって建築コストが上昇する・工期が長くなるケースがあります。
- 劣化対策等級3を実現できる仕様の建材を使う
- 劣化対策等級3の基準に適合する設計・施工が必要
また長期優良住宅の認定を取得する場合には、上記に加えて「耐震性・断熱性確保の関係で希望の間取りを実現できない可能性がある」「定期的な点検・補修が必要」といったデメリットが生まれることも、念頭に置いておきましょう。
劣化対策等級3のメリット・デメリットから、「1世代のみが使う住宅を建てたいので劣化対策等級3にこだわる必要がない」といったご判断をされる方もいらっしゃるのではないしょうか。
ご予算・長期的な住宅の使い方に応じて、劣化対策等級3の住宅性能を検討していただけると幸いです。
茨城県で次世代に引き継げる木造住宅を検討中の方は、ノーブルホーム粋(SUI)へお問い合わせください。
高い住宅性能を持つ、美しいデザインの住宅を建築しています。
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※当社は過度な営業を一切行っておりません。ご安心ください。
まとめ
劣化対策等級3について、1・2との違い、劣化対策等級のメリット・デメリットなどを紹介しました。
劣化対策等級3の木造住宅は、外壁の内側・床下・小屋裏などのカビ・シロアリ被害を3世代に渡って防ぐ対策をしている住宅です。
次の世代に引き継げる住宅の建築を検討している場合には、今回紹介した情報を参考にしていただけると幸いです。
ノーブルホーム粋(SUI)は、和の趣を愉しめる美しい佇まいの木造住宅を建築しています。
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