目次
粋の家づくり
粋を知る
ABOUT SUI
日本の美学を体現する粋の誓い
古来より日本が大切にしてきた感性や美意識。
その美学は日本に住まう全ての人のDNAに脈々と受け継がれています。
粋ではその受け継がれてきた先人の知恵を和の家に反映すべく、6つの誓いを立てました。
本物であること
私たちが目指すのは「和風」ではなく、「和」の家です。
普遍的な価値があること
時代の流行を追うことではなく、いつの時代も愛される家づくりをします。
唯一無二の存在であること
古来より伝承された知識や経験をもとに、だれにも真似のできない家づくりを目指します。
社会性があること
日本が重んじてきた“おもてなしの精神”を体現いたします。
自由度の高い設計ができること
不可能を可能に、不自由を自由に。柔軟な発想を心がけます。
自然素材へのこだわりがあること
石・紙・木材と日本の伝統的な素材を積極的に採り入れます。
5つの強み
STRENGTHS
粋の和の注文住宅には、5つの強みがあります
日本の伝統「和」の建築
ABOUT WA NO KENCHIKU
侘び・寂び
侘びとは、質素・不足の中に心の充足を見出そうとする意識のこと。
概念としての発生は万葉集の時代からとされており、茶の湯を通して日本人特有の感覚として浸透していきました。
寂びとは、閑寂さの中に奥深いものや豊かなものがおのずと感じられる美しさ。
西洋文化では、完成した瞬間に美しさが最大化されるという感性が一般的ですが、日本人は神社仏閣など年数を経たものこそが美しいという美意識を持っています。
足りないこと、長い悠久の時を経たものに美しさを感じる。何とも日本人らしい感覚です。
世界三大建築家のひとり、ミース・ファン・デル・ローエ氏は「less is more」という言葉を残しています。
ともすると、日本の「侘び・寂び」の文化の影響を受けているのではないでしょうか。
非対称
欧米では昔から華美な装飾や対称・均一な「人工の美」が、美意識の中心に置かれていました。
対して日本人の美意識は、神社仏閣や日本庭園で見られるように、自然に溶け込み融和することに重きを置いています。
自然界の中には完全に対称で整ったものなど存在するはずがなく、おのずと不完全なもの、対称でないものに美しさを感じるのです。
非対称の例として、「阿吽の呼吸」という言葉にも用いられる、神社の入り口にある狛犬や仁王像を見てみると、一方は口を開いた「阿形」、もう一方は口を閉じた「吽形」の非対称であることが分かります。
また、茶室や書院などに設けられる違い棚は、左右対称による固定・安定ではなく非均衡による流動性・拡がりを醸すもので、外国ではまず見られないそうです。
奇数文化
実は私たちの生活や風習・文化には、沢山の「奇数」に満ちています。例を挙げてみると、七五三・桃の節句(3月3日)、端午の節句(5月5日)、俳句の「五・七・五」、短歌の「五・七・五・七・七」、応援団の「三・三・七拍子」、和食の三種盛り、五種盛り、お年玉、ご祝儀などなど。言われてみれば「確かに!」という物が沢山。
西洋ではどうでしょうか。
モーゼ「十戒」、キリスト教「十二使徒」、オリンピック、米大統領選挙「4年に一度」など偶数が多く見られます。
偶数が「even(ちょうど)」、奇数を「odd(半端)」と言う事からも、そもそも偶数を中心に考えていることが分かります。
日本では偶数は「割り切れる=別れを連想させる」為忌避している側面と、左右・上下対称ではなく、非対称な奇数を「未完成・不完全の美」と捉える側面があります。
白銀比1:√2も変換すると5:7となり奇数の組み合わせです。
借景
古くから日本には「借景」という言葉があります。
比叡山を背景に取り入れ、竹藪と枯山水の苔庭の構成から成る京都の圓通寺の庭園が有名です。
これに倣い、手前に低いもの、奥に背の高い植物などバランスを考え、
窓を額縁に見立てることで、絵画のような美しい景色をつくることができます。
陰影
作家の谷崎潤一郎は、1933年に発行された著書「陰翳礼讚」の中で、西洋近代化に邁進し失われていく日本人の美意識を憂い、ことさら「明るさ」、むしろ「陰」について独自の持論を展開しています。
日本の神社仏閣が醸し出す幽玄、漆器などの道具の美しさ、はては厠(お手洗い)で感じ入る「もののあはれ」に至るまで、古来から日本人が陰影により表現してきた美や風流を再認識させられるのです。
もちろん、昭和初期と現代では生活様式がまったく異なりますので、谷崎の持論をそのまま表現することは現実的ではないと思います。ただ、我々の祖先が脈々と受け継いできた、光と陰が織りなす風流の一旦だけでも、現代の生活に活かしていきたいものです。